幼少期から働くようになるまで、大正生
まれの祖母と一緒に暮らしていた。
祖母は数年前に老衰で100才で大往生し
た。
祖母が住む家の土間には戦争体験を物語
る防空壕の跡があった。
物が無い時代を経験し
古くなって使え無いような物も、別の用
途に工夫して使いきっていた。
コロナウィルスの蔓延する今、
ふと祖母の暮らし方を思い出す。
そして、思春期に強烈に印象に残る出来
事が思い出される。
あれは、中学生ぐらいだったろうか・・・
祖母が用事をしながら、
「裏庭で洗濯物干してたら、隣の奥さん、先日亡くなってるのに、隣の庭からすぅ~って姿現して、『奥さん!あんたこんなところにいたらあかんよ!死んでるんやから!』って声かけたんよ。」
って、普通に話をしていたこと。
数日経って、
「何か思い残すことあるんか、まだ姿現してはるから、近所の人と話し合いして、お寺さんに来てもろた。成仏できるように拝んで貰って、もう出て来たらあかん、と空き家になってる家の扉という扉に『お札』貼って貰ったわ。もう向こうに逝けたんか姿見なくなったわ。」
と、夕飯の仕度しながら、普通に話をし
ていた。
祖母があまりに普通に話をするので、私
もその時は特に驚く事なく聞いていた
が、後からじわじわと印象に強く残る出
来事になった。
祖母は霊感が強いわけではなく
人の生死を愛情をもって受け止める
信仰心ある昔人だと思ふ今日この頃であ
る。
「猫は霊感あるのよ~✴」
「精霊はいるよん🌱」
fanctan